雨水(2016219日~201634日)

 

雨水は、一年二十四節気の中の第二番目の節気です。また春季の二番目の節気にもあたります。太陽黄経が330°になったときを雨水といい、毎年2月20日前後から3月5日前後までです。

昔の人は、「正月中、天は一により水を生じ、春始まる。春は木に属し、然るに木を生ずるは必ずや水なり。故に立春の後これ雨水と為る。かつ東風が凍を解くと、散じて雨と為る。」と言っています。この意味は、雨水の節気の前後に、万物が芽生え始めて、春がまさに訪れようとしているということです。この時、気温は再び上昇し、氷や雪が融けて降水量が増えるので雨水と名付けられているのです。

雨水は、穀雨、小雪、大雪と同じように、降水の現象を反映した名前が付いています。

雨水の節気の後、天地の陰陽の気には、はっきりとした昇降の変化が生じ、地の気は上昇して雲となり、天の気は下降して雨となり、草木は雨や露によって潤いを得て生長を始めるのです。人間という小宇宙では、人体の中の全ての水液、例えば、唾液、汗、津液、涙などは、実は自然界の雨水と同じような絶妙な働きをしていて、水液の多少、有無は、私たちの心身の健康に直接関係しているのです。これがまさに、「天、地、人が同(ひと)しく参ずる」ということなのです。

雨水の導引術は、首を左右横に引き、鼻先と肩先を相照らして、顔を上げ項(うなじ)を立て、耳根勁を引き上げ、視線は遠くを眺めるように用い、叩歯し唾液を呑むなどの一連の導引法方を用いて、全身の、とりわけ手の少陽三焦経、手の厥陰心包経などの経脈の気血の流れを促し、冬の間に体内に留まった風寒の気を追い出し、風寒の邪気が体内に沈み込むことや春季の温病の発症を防きます。この導引術は『黄帝内経』にある「冬寒に傷(やぶる)れば、春必ず温病たり」に対する具体的な防止、治療の手段であり方法なのです。練功者は、雨水の導引術を行った後、全身が温かく柔らかくなり、少し汗ばむ状態となり、春風に吹かれて沐浴するようなこの上ない心地よさに心身が満たされます。

張明亮著『二十四節気導引養生法――中国の時間と智慧』(人民衛生出版社)より

このような考え方から、雨水には「昴頭望月式」という導引術を勧めています。

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http://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzA4OTAyMDcyMg==&mid=203593904&idx=2&sn=12295029fd9e6ef7c7a890203b499ca4&scene=5&srcid=0224sJh30tChaZG6HKAzlJ1F#rd

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