白露~二十四節気 季節のたより

白露(201598日~922日)

 

白露は一年二十四節気の中の第十五番目の節気であり、また秋季の第3番目の節気にもあたります。太陽黄経が165°になったときを白露といい、毎年9月7前後から9月22日前後までです。

昔の人は、白露の節気の後は、「陰気漸重、露凝而白也(陰気ようやく重く、露凝って白なり)」、「水土湿気凝而為露、秋属金、金色白、白者露之色、而気始寒也(水土の湿気凝りて露と為す。秋は金に属し、金は白を色とす。白は露の色なり。気は寒が始まるなり)」と言っています。白露の後は、次第に涼しくなり、日中の陽光はまだ暑いのですが、太陽が沈むと、気温の下降が速く、夜間になると空気中の水分が冷所に当り凝結し細かい水滴になります。草花や木々の緑の茎や葉あるいは花弁に、たくさんの細かい水滴が密集して着くので白く見え、特に朝の太陽の光を反射すると、よりきらきらと透き通るようであり、真っ白に見えるので、「白露」といいます。

白露の導引術は、脊柱の左右の回転や上下の引き伸ばしに重点をおき、脊柱全体を回転しながら引き伸ばします。内景(身体の内部に感じる気の動き)という観点でいえば、練習を重ねると、脊柱、更には身体全体が空洞のパイプのように感じられ、そこに真気が上から下へとまるで甘露を灌頂するように流れ、全身が潤され、伸びやかで安らかになることが感じられます。これは、真気が降りて、気が内へと収斂した身体内部の景色であり、この内景が、「甘露を灌頂する」という言葉に隠された意味なのです。これは寒露の導引術においても同様です。

注・「甘露」「灌頂」とは一般的には、仏教的な表現ですが、二十四節気導引術では、身体内部の気の動きとして捉えます。

張明亮著『二十四節気導引養生法――中国の時間と智慧』(人民衛生出版社)より

 このような考え方から、白露には「正身旋脊式」という導引術を勧めています。

以下のサイトをご覧ください。

http://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzA4OTAyMDcyMg==&mid=209714885&idx=2&sn=c20c0ba2e5103278b17a99a11105ccfe&scene=1&srcid=Z1rkJQHONpwQ3nyc5rMF&from=singlemessage&isappinstalled=0#rd

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