峨眉派には、二十四節気導引術という気功があります。
季節の変化と人体の気脈の運行を合わせて創られた独特な健康養生術です。
その節気の特徴や人体の気のめぐりとの関係を紹介しましょう。
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春分(2015年3月21日~4月4日)
春分は一年二十四節気の中の第四番目であり、春季の第四番目の節気にもあたります。太陽黄経が0°になったときを春分といい、毎年3月20日前後から4月5日前後までです。
(ウィキペディア・春分より)
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昔の人は、「分者、半也。春分者、陰陽相半也、故昼夜均而寒暑平(分は、半なり。春分は、陰陽が相半ばするなり、ゆえに昼夜均しくまた寒暑平(たいらか)なり。)」と言いました。春分は春季を二分し、この日太陽は赤道を直射し、昼夜の長さがほぼ等しくなります。よって春分という名前がつけられたのです。昔は、日中、日夜分などとも言いました。春分が過ぎると、太陽光の直射点は次第に北に移動し、北半球の昼の時間が次第に長くなり、夜が短くなっていきます。南半球では、丁度その逆になります。
春分の頃は上昇する陽気と下降する陰気が互いに均等に混ざり合い一つの気になります。陰陽が半々になり、気候が正常になり、昼夜がつりあい、陰陽のバランスがとれるので、歴代の養生家や医者はこの節気を大変重要視しました。
春分の導引術は、まさにこの節気の特徴に順応し、陽気を上昇させて、肝と肺を調節し、心と腎を補い、陰陽の「平和」を求めます。平をもって期し、和をもって貴しとするのです。
張明亮著『二十四節気導引養生法――中国の時間と智慧』(人民衛生出版社)より
このような考え方から、春分には「排山推掌式」という導引術を勧めています。
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